お母さん

2005年10月23日 日常
と、気付けば台所で4時間も話し込んでいた。
 
 
母が私ぐらいの歳の頃の話を聞いた。
何故か母は「自分は特別な人間だ。自分は賢い人間だ。」
と思い込んでいたらしい。
羨ましいと思う人を見ては「フン、馬鹿のくせに!」なんて
心の中で罵倒してたらしい。

ちょっと意外だ。母といえば
「自分は前に出ない」「目立たないように」「平穏を愛す」
の塊みたいな人だと思ってたので
まさかそんな、まるで私みたいなこと思ってたなんて(笑)

そして年を経るごとに気付いていったらしい。
「自分も全然たいしたことない」ってことに。

とにかく「劣等感」というのはやっかいなもので
しかし、どうしたって拭い去れるものではなくて
これはもう一生つきまとう、と。
私は今は、ひきこもりからやっとバイトに行けるようになって
前進できた!! って喜んでるわけだけど。
今後どのような「劣等感」に悩まされるのかと考えると
わりと憂鬱だ…。

「自分は特別な人間だ」

これはもう、誰もが思うことなのかな。
私は人以上に思い過ぎてるんだろうか。
以前よりはだいぶ減ったと思うんだけど。
コレを取っ払うことができれば
もう少し人生が楽になるのかもしれない。
 
 
 
「うちが平和になったのは、あんたのおかげかもね。
 あんたの病気が家族の結束を強くしたのは間違いないから。」

思いがけず、嬉しい言葉をかけられた。

確かに鳥取に居た頃よりずっと、家族の仲がいい。
特に両親。
私には、両親の仲が悪かった記憶なんてまるで無いのだけど
(というか特に興味がなかった)
聞いてみると、昔はけっこう悲惨だったらしい。
今は2人してよくしゃべってるし。

兄も、最近はよく台所で母と長々と話していたり
父と不思議な会話を繰り広げていたり。
レイ君と遊んでたり。

そういえば大学3年の冬には
クリスマスカード(家族全員からのメッセージ付きw)が
送られてきたりした。
思いっきり、母に書かされた感満載だったけども。
見てられないほど恥ずかしいアレだったけど
やっぱり、ちょっと嬉しかった。

私の病気が思わぬ幸運を生み出していたなんて
そんなのって…嬉しい。
結果論だけど、そこは病気に感謝したいと思える。
 
 
私とお母さんは全然似てないって思ってたけど
もしかしたら、そっくりなのかもしれない。
母のような人生はやっぱり嫌だけど(ごめん、お母さん)
母のような母親にはなりたいと思う。

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