あっという間に寒くなって、まだタンスの中は夏モノだらけ。
押入れの奥から冬モノを出した。
服・・・少なっ。
まぁ2年前の冬は、1歩も外に出られなくて
過食材料すら自分で買いに行けなくて
ようするに、服なんて全くいらなかったわけで。

衣装ケースの中には
去年買った数少ない服がちょこっと。
あとは・・・・・ジャージ。もうジャージだらけ。
私が引き篭もってる間、母がアホほど買ってきたジャージだ。
なにやら感慨深い。

ヒキ生活。
スカートなんか履くわけがない。
ズボンも嫌だった。太ももの太さ丸出しになるから。
だから私はいつも、同じ
ピンク色の気持ち悪いジャージばっか履いてた。

そんな私を見て不憫に思ったのか、母は
何かっていうとジャージばかり買ってきた。
どんどん増えるジャージ。そんなにたくさん(゜?゜)イラネ

そんなある日、母は「スカート付きジャージ」を買ってきた。
履いてる人見たことない。ナンダコリャって感じのモノだ。

でも私は最高だと思った。お母さんナイス☆
ジャージってだけでもステキなのに
スカートまでついてて太ももをカバーできるし
隠したいモノを全て隠せる。これイイ!!!

と思ったのも束の間。
履いてみて愕然とした。
ジャージがきつい。ジャージのくせに。パンパンだ。
さらにスカートが!
なにこれ。筒?トイレットペーパーの芯みたい(?
つまりピッチピチだ。こんなん履けるわけない。
履いてるだけで最悪の気分になる。
私は母に怒鳴った。
「なんでこんな小さいサイズ買うの?!」
小さいサイズじゃない。私がデカ過ぎた。
摂食になる前より20キロ以上太ってた時期。

今日バイトから帰ってきて、部屋着に着替える時
何となく、そのジャージをはいてみた。
かつてのピチピチ感は、まるでなかった。
ジャージなので、多少ゆるい。
 
 
あの頃から今にかけて私がやったことの中で
1番大きな変化をもたらしたことは何だろう?
あれからも何度かダイエットっぽいことはしたし
拒食期もあったし、その度に再び過食に陥った。
体重の増減はいつものこと。
でも以前ほどむごい体重増加は、無い。

私がしたこと。
それは、「満足いくまで食べ続ける」こと。

ただ食べるんじゃない。
食べる自分を責めないこと。
はっきり言って「落ち込まない」なんて、それは無理だ。
相当落ち込んでいた。毎日毎日、それは酷かった。
でも私は、食べる自分を責めることだけは
あの頃、全くしなかったと思う。
太る自分は醜い。食べている姿はバケモノさながら。
嫌だ。太りたくない。それは当たり前。
でも、これほど食べてしまうくらい
自分は今つらい、または、つらい思いをしてきた
そう思った。
「なんで食べるの!」「食べるからダメなんだ!」「食べるな!」
これらは考えなかった。

こんな日々がいつまで続くか分からなかった。
もう人生全て諦めるくらいのつもりで食べた。
てか、諦めてたんだと思う。
お先真っ暗、この先幸せになれるなんてまるで思えない
死んでしまいたい、毎日そう思った。
でも、食べることはやめなかった。
やめれなかった、ではなく、やめなかった。

私は完全に引き篭もることができたから
こんな生活ができたわけだけど。
仕事や学校のある人は、こうはいかないだろう。
嫌でも外に出なくてはならなくて
感知したくない刺激を受けなくてはならなくて
ストレスを抱えて帰ってこなければならない。

でも、もし完全に引き篭もれて
精神的に自分を追い詰める同居人がいないのであれば
あとは、「敵」になり得るのは「自分」だけなのだから
その自分さえ、自分を責めなければ
誰も責める人なんて居なくなる。

それから、ほんとに一進一退を繰り返しつつ
気付けば2年以上たっていて
とりあえず2年前と違って、私は外に出られる。
以前なら、今の体型でも納得はいかなかっただろうけど
今はなんとか、外に出て
自分の体型のせいで凹むなんてことはかなり減った。

1番大事だったのは、あの「自分を責めなかった期間」だと
今も思ってる。もうだいぶ昔のことだけど。
あれからもいろんな時期を経たけど。

食べりゃいいってわけじゃない。
どんなに限界まで食べたって、自分で自分を苦しめていては
意味が無いと思う。
それどころか、状況は悪化する一方。
しかしその時期だって、もしかしたら
必要な期間なのかもしれない。 
私だって、そんな時期が3年近くあったから。
 
 
まぁ私の場合の話だし、私とは全く違う方法で
この病気を克服した知り合いもいる。
患者の数だけ回復の方法がある、というのはよく言われていることだ。
私は吐かない過食だったけど
嘔吐する人となれば、もう「違う病気」と言っても過言でないくらい
大きな違いがあると思うし。
 
 
もう6年目だ。
長いのか、短いのか。
何十年もこの病気に悩まされている人の話だって聞く。
時間の問題じゃないのは間違いないんだろうけど
「病気との向き合い方」をどのように考えながら過ごすかによって
回復の時期も変わるとは思う。
じゃあどう考えればいいのかって、それが分からないんだから
どうしろって話だけど。
とにかく私の場合は、「自分を責めない」ということが
私なりの今の「答え」の第一歩だった。

ま、ゆってもまだ治ってないわけですが。

久々の自己満足な語りでした( ・∀∀・)

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